プラダンコンテナ、通い箱(通函)の仕切り素材の種類と選び方

運ぶ製品・商品・部品の特徴や輸送経路に合わせた
発泡プラスチックシートやプラダンシート(プラスチックダンボール製の板)をご提案します

 発泡プラスチックシートやプラダンシート(プラスチックダンボール製の板)などの物流資材に使われる材料には様々な厚み、目付け(単位体積あたりの重さ)、色があります。
さらに、帯電防止性能や導電性能があるものなど種類が多様です。
 イワキパックスでは搬送する製品・商品・部品の特徴や搬送経路に合わせた最適な仕切りと通い箱(通函)をご提案します。

 特に、通い箱(通函)とセットで運用される中仕切りについては、決められたパターンから選ぶ規格品の仕切りとは異なり《FLシリーズ》はオーダーメイドで製作しますので、プラダンシートや発泡シートなどの材質はもちろんのこと、マスの数・高さなどの構成も自由に組み合わせることができます。

 お客様が運ぶ製品は、自動車部品(スプロケット、歯車、インジェクターなど)、電子部品(プリント基板)、食品(酒瓶、飲料缶)などです。イワキパックスの仕切りは様々な用途でご使用いただいております。

プラダンシート
(プラスチックダンボール製の板)の種類
(厚さ、色、帯電防止、導電)

プラダンのサンプル帳

 プラダンシート(プラスチックダンボール製の板)は1.5mmから7mmまでの厚みがあります。プラダンボックスで使われる厚みは、箱を支持・固定するフレームやコーナーとの関係から5mmが主流です。※100均で販売されているグレードは種類が少なく、厚み、目付け(単位面積あたりの重さ)、色が限られています
 色はナチュラル(乳白色)、ホワイト、ライトグリーン、ライトブルー、グレー、ブラックの6色が標準品として販売されています。
 さらに、埃を寄せ付けにくい帯電防止品や電気を逃がして部品を守る導電品に加え、バイオポリエチレンとポリプロピレン(PP)を原料としたバイオマスシートがあります。

 プラダンシートはラインナップが豊富で欲しいグレードが見つけやすいです。

 通い箱の仕切りとして使うのは厚さ3mmが多いです。例えば、5mm厚の板状の部品を通い箱に並べる場合など、5mm厚のプラダンシートで中仕切りを作ると部品と仕切りが同じ厚みになってしまい、箱に入る部品の数(収容数)を稼げません。
 通い箱の中に使うプラダンシートの厚さは3mm以下をお勧めしています

 イワキパックス株式会社は、お客様が輸送する製品・部品、また、輸送経路に合わせた最適なグレードのプラダンシート(プラスチックダンボール製の板)を選定してプラダンボックスをご提案いたします。

プラダンシート
(プラスチックダンボール製の板)
の特徴

 プラダンシート(プラスチックダンボール製の板)は軽くて丈夫な上に、段ボールシートと違って吸水しないので水に強いです。その用途は通い箱(通函)にとどまらず、コロナ禍では飛沫防止用パーティションとして活躍しました。
 また、建物の床や壁を守る養生材として使われるなど用途は幅広く、100均でも販売されて工作材料として使われたり、身近にありふれた素材です。プラダンシートは暮らしになくてはならない産業資材です。

導電プラダンボックスとプリント基板が入った仕切り

 一番の特長は安くて丈夫なこと。その特長を活かして通い箱(通函)の素材として採用されています。
 規格品の箱はコンテナボックスやオリコン(折りたたみコンテナ)などの成形されたものが主流ですが、オーダーメイドの通い箱(通函)はプラダン(プラスチックダンボール製の板)製が多いです。プラダンで製造された箱はプラダンボックスやプラダンコンテナと呼ばれています。また、プラダンは通い箱(通函)だけでなく仕切りの材料としても使用されています。

 イワキパックス 株式会社は、仕切り緩衝材の専門メーカーとしての知見を生かし、プラダンボックスに合わせた、最適な仕切りをご提案いたします。

 例えば「プラダンボックスを導電製プラダンシートで製作したものの、中の仕切りを標準品の素材で製作してしまい、部品が帯電して壊れてしまった」というお声をいただくことがございます。「導電プラダンボックスを製作する場合は中の仕切りも導電性グレードを選択する」といったご提案もいたします。

通い箱(通函)と仕切りのセットでのご注文

イワキパックスの
低発泡プラスチックシート
「FLシート」 の種類

 物流用仕切りの材料に使われる規格品の低発泡プラスチックシートは1mmから5mmまでの厚みが普及しています。発泡倍率は3倍発泡(比重約0.32)品が主流です。
 色は青と白が広く普及し、グレーや黄色、緑などもあります。

 イワキパックス株式会社は規格品より丈夫でしなやかでコシがある低発泡PE(ポリエチレン)シート「FLシート」を独自に開発しました。イワキパックスでは「FLシート」を常時在庫しているため通常1週間ほどで試作品をご提示します。

FLシートのサンプル帳

 厚みは1mmから4mm。色は白、黒、グリーン、青の4色を標準品として在庫しております。
 さらに、埃を寄せ付けにくい帯電防止品や電気を逃がして部品を守る導電品も、プラダンシート(プラスチックダンボール製の板)と同様にラインナップしております。
 また、表面に高発泡(スポンジ状)の緩衝材を貼ったグレードがございます。

 

 イワキパックス株式会社は、お客様が輸送する製品・部品、または輸送経路に合わせた最適なグレードの低発泡プラスチックシート「FLシート」とプラダンボックスやコンテナボックスやオリコン(折りたたみコンテナ)などの通い箱(通函)をセットでご提案いたします。

イワキパックスの
低発泡プラスチックシート
「FLシート」の特徴

FLシートの仕切りを持つ手

《FLシリーズ》の仕切りの素材、低発泡PE(ポリエチレン)シート「FLシート」は軽くて丈夫な上に、プラダンシート(プラスチックダンボール製の板)と同様に吸水しないので水に強いです。  
 また、容易に折りたたむことができるように適度な柔らかさと丈夫さを併せ持つことにこだわって開発しました。
 通い箱(通函)に折りたたみ仕切りをセットする際にその簡便な作業性を実感いただけます。

 輸送する製品・商品・部品に合わせて選択できるよう種類についてもプラダンシートと同様に、豊富に取り揃えています。
 帯電させてはいけない製品や、埃や塵を嫌う製品を出荷する場合、電気を逃がして部品を保護できる導電グレードや、埃や塵を寄せ付けない帯電防止グレードの素材をご提案します。
 また、高発泡(スポンジ状)のシートを貼り付けたグレードを使用すれば、傷がつきやすい塗装された部品でも安心して輸送することができます。
 「FLシート」以外の発泡シートでは、油が染み込みにくい(仕切り素材が膨潤しにくい)発泡シートを採用するなど、用途に合わせた素材をご提案します。

通い箱(通函)の仕切り、緩衝材《FLシリーズ》のご依頼から製造まで

通い箱(通函)の仕切りには
低発泡プラスチックシート
「FLシート」をお勧めします。

 FLシリーズの素材、低発泡PE(ポリエチレン)製の「FLシート」とプラダンシート(プラスチックダンボール製の板)との一番の違いはストロー状の筋目があるか無いかです。

 筋目があることによりプラダンシートは強くなりますが、内側にゴミがたまりやすいです。さらに、雨などで水が入ってしまうと容易に乾かすことができません。
 また、「端面からササクレが発生して指に引っかかって怪我をした」という話をお客様からいただきます。FLシートは筋目がないので端面からササクレが起きることがありません。

    

 プラダンシート(プラスチックダンボール製の板)で仕切りを製作する場合、3mm~5mmの厚みを採用するケースが多いです。
 プラダンシートの替わりに低発泡プラスチックシートを採用すれば、強度は変えずに1mm~3mm程度に厚みを削減することができます。仕切りの厚みを薄くすれば中に入れる製品・部品・商品の収容数を増やすことができ、輸送コストの削減につながります。

数値で見る、通い箱(通函箱)の仕切り、緩衝材《FLシリーズ》によるコスト削減の実例