プラスチックコンテナ(コンテナボックス)とは
プラスチックコンテナ(コンテナボックス、PPコンテナ、樹脂コンテナ)とは
プラスチックコンテナ(コンテナボックス、PPコンテナ、樹脂コンテナ)とはプラスチックを射出成型して作られた容器のことです。(※PPコンテナの原材料はPP[ポリプロピレン])プラスチックコンテナの原材料は、比重が0.9と軽くて経済的なポリプロピレン(PP)が使われることが多いです。
プラスチックコンテナは射出成型で製造されています。粒状のペレットと粉状の顔料を混ぜ合わせて樹脂コンパウンドを製造し、その後に樹脂コンパウンドを溶かして金型に流し込み、プラモデルを作るように製造されます。
プラスチックコンテナの種類には大きく分けて、折りたためない通常のプラスチックコンテナとオリコン(折りたたみコンテナー)などと呼ばれる折りたためるプラスチックコンテナがあります。
プラスチックコンテナの用途
プラスチックコンテナの用途は幅広く、コンビニに食品を運ぶオリコン、食品メーカーが製造時に使うパンコンやばんじゅう(番重)。製造業では自動車部品を運ぶ通い箱、在庫品を保管する棚を整理する容器など、様々な目的で使用されています。
また、ホームセンターや家具の量販店、100均にもプラスチックコンテナが陳列されています。それらはコンテナボックスなどと呼ばれることが多いです。ホームセンターや家具の量販店、100均に並ぶプラスチックコンテナはBtoBで使われるプラスチックコンテナとは違い、材料を少なくした薄肉の製品が多く、耐久性に劣る物が多いです。
プラスチックコンテナの特徴やメリット
プラスチックコンテナのメリットは軽くて丈夫なところです。ポリプロピレン(PP)は比重が0.9と軽く、水に浸けても自然に浮きます。
ポリプロピレン(PP)は汎用プラスチックの中でも経済的な材料であるため、比重の低さと相まって製品がとても経済的な価格になります。
プラスチックコンテナのデメリット
プラスチックコンテナのデメリットは光線に弱く、野外に放置すると劣化が早くなってしまうことです。光線にあたり続けたプラスチックコンテナは色が薄くなってしまい白化して割れやすくなります。
プラスチックコンテナは変形を抑えるための凹凸が多く、洗浄するときに細い溝に詰まった埃を取りにくい場合があります。
清潔に保つために定期的な清掃をする必要があります。
プラスチックコンテナへの印刷
プラスチックコンテナへの印刷はシルクスクリーン印刷が主流です。プラスチックコンテナの側面に印刷するためのスペースを設け、スクリーン版を押し当ててインクを流します。
シルクスクリーン印刷は多色印刷には不向きで、注文する際には色数が少ない方が経済的になります。
特殊な原材料で作られたプラスチックコンテナ
プラスチックコンテナの原材料は主にポリプロピレン(PP)が使用されています。
希に冷凍庫の中で使われる低温に強いポリエチレン(PE)製のものや、洗浄用途で使われるポリアミド(PA)(ナイロン)製のものがあります。
プラスチックコンテナの代替品
プラスチックコンテナは金型で成型するため、規格のカタログには無いサイズが欲しい場合、オーダーメイドで金型から製作する必要があります。金型製造には数百万から数千万のコストがかかるため、他の製法で製作されたオーダーメイドの容器を選択するのが一般的です。
【テクセルハイブリッド折りたたみコンテナー】採用事例NO.17プラスチックコンテナと仕切り
プラスチックコンテナの中に使われる仕切りはコートボールやダンボールなど経済的な材料を選択する場合と、比較的丈夫な発泡プラスチックシートやプラダンで製作する場合があります。
プラスチックコンテナと同様に何度も往復したり循環したりして使用する場合はプラダンや発泡プラスチックシートを使った仕切りを製作します。
プラスチックコンテナと緩衝材
プラスチックコンテナの中に使われる緩衝材は発泡ポリエチレンフォームや気泡入りエアー緩衝材です。
一度使って捨ててしまうようなワンウェイの輸送では経済的な気泡入りエアー緩衝材や発泡ポリエチレンシートなどを使います。
プラスチックコンテナと同様に何度も往復したり循環したりして使用する場合は、発泡ポリエチレンフォームを加工して、製品にぴったり合わせたオーダーメイドの緩衝材を製作します。