物流センターの分類
物流センターの分類
物流センターは
機能により、
①DC(ディストリビューション・センター、在庫型物流センター)
②TC(トランスファー・センター、通過型物流センター)
③PC(プロセス・センター、加工処理センター)
に分類されます。
保有者により、
● 川上の製造業または卸売業などの企業が保有
● 川下の小売業が保有
● 3PL事業者が保有して使用する形態
に分類されます。
①DC(ディストリビューション・センター、在庫型物流センター)
物流センターは大きくDCとTCに分けられます。DCはディストリビューション・センターの略称で、在庫を持つ物流センターです。
メーカーや卸売(問屋)に多い物流センターです。

(ディストリビューションの綴りは distribution で英和辞典では「流通」と訳されています)
②TC(トランスファー・センター、通過型物流センター)
TCはトランスファー・センターの略称で、在庫を持たない物流センターです。仕分けする機能だけを持つ物流センターです。
TCは小売店舗への配送拠点に多いです。
さらに、TCは「ベンダー仕分型」と「センター仕分型」に区別されます。
ベンダー仕分型はベンダー(供給業者)が輸送する店別にピッキングしてからTCへ納品します。
センター仕分型はベンダーで仕分せず、TCで輸送する店別にピッキングや検品をしてから輸送します。そのため、センター仕分型はベンダー仕分型よりもリードタイムが長くなります。

TCは発注指示を受けてから製品がTCに持ち込まれるため、DCのような在庫を持ち発注指示があったら即出荷できる物流センターに比べ、リードタイムが長くなるデメリットがあります。
DC・TC併用型のセンター
出荷の頻度が低い製品を一部のDCに集約して在庫し、毎日出荷するような出荷の頻度が高い製品は各地のDCに分散して在庫し、それぞれの商品をTCへ輸送後に荷合わせ(同じ容器に入れたり、同じパレットに載せたり)してから配送する方法です。この方法はクロス・ドッキングと呼ばれています。

クロス・ドッキングを取り入れ、出荷の頻度が低い製品を各地のDCに保管せず、一部のDCで集中して管理することにより、全体の在庫量を減らすことができます。
③PC(プロセス・センター、加工処理センター)
PCはスーパーマーケットなどの生鮮食品を扱う加工処理センターを指すことが多いです。小売店などの要望に合わせて商品を加工するセンターです。

PCでは食品だけでなく、衣料品や日用雑貨も扱います。
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